リカイドは、2択で「相手のことをどれだけ分かっているか」を当てる遊びです。その意味でいうと、この問題は出題として失敗しています。
「寝るとき靴下は?」——8,267人が答えて、「はかない」が96%。「はく」は4%でした。相手のことを何ひとつ知らなくても、「はかない」に賭けておけばだいたい当たってしまいます。



多数派のほうには、あまり理由がありません
眠りに入るとき、人の体は手足から熱を逃がして体の内側の温度を下げていくとされています。眠くなると手が温かくなるのは、その放熱が始まっているサインだ、という説明はよく見かけます。足元を厚くふさぐと放熱がしにくくなることがあるとも言われ、寝具まわりの案内では「はくなら締め付けの弱いものを」と添えられていることが多いようです。
ただ、96%の人がそこまで考えて脱いでいるかというと、たぶん違います。単純に、そのほうが寝やすかったからそうなった。多数派というのはたいてい、選んだ自覚のない人の集まりです。
少数派4%のほうが、自分の選択を説明できます
一方、はく側には具体的な事情があります。足が冷たいと眠れない人にとって、これは好みではなく寝られるかどうかの話です。冷えは本人の体感でしか測れないので、隣の人に「暑くない?」と不思議がられがちな選択でもあります。
そう考えると、この2択はきれいに逆転しています。数の多いほうは理由を持たず、数の少ないほうは理由を持っている。4%と聞くと変わり者に見えますが、話を聞けば全員に言い分があるタイプの少数派です。


当てやすい問題は、外したときの情報量が最大になります
クイズとしては簡単すぎる——けれど、だからこそ外したときの意味が大きい問題でもあります。相手が「はく」側だったのに「はかない」と読んだなら、それは相手の体質を知らなかったということです。
冷え性やその日の寝つきの悪さは、付き合いが長くても意外と共有されません。困っているほどの話ではないので、わざわざ言う機会がないまま何年も過ぎます。当てにいって外して初めて、そこに知らない足元があったと気づく。この問題の値打ちは、正解率ではなくそっちのほうにあります。